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その内に魔力を秘めた光る水。
アクアラとは「水の翼」の意。
かつて魔術師が全盛を誇っていた
魔法帝国時代において、魔力の源
として盛んに研究された。
僅かに漏れ出る魔力により揚力を
発生しているため、アクアラは
大気中で球形状をとって浮遊する。
魔法を行使したり、魔道具を使うにはアクアラが必要であるが、大変希少価値が高く、一般庶民はなかなか手にすることができなかった。
最近では、王国内でアクアラの突然発生が頻発しており、ドラゴンによる争奪戦の火種となっている。
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高い知能と飛行能力、そして強大な魔力を兼ね備えた魔獣「ドラゴン」。
その息は千里を焼き、その眼を見れば心を奪われる。
いにしえの時代から長らく最強の魔獣として世界に君臨していたが、そのドラゴンにキロッスの大洪水という悲劇が襲った。
大気中へ過剰飽和したアクアラに最も過敏に反応したドラゴンは、魔力の発現たる声を失ってしまったのである。
長い年月が経った現在でもドラゴンは魔法を使用できないままであり、その数も激減したといわれている。
不思議なことにドラゴンはアクアラに敏感に反応する。最強の魔獣ドラゴンと魔力の源アクアラ、両者には何か深い関係があると考えられているが、詳しいことは分かっていない。
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ドラゴンの「心の声」を聞くことができる、ドラゴンテイマーと呼ばれる人々は、自らがドラゴンの声となり、ドラゴンの魔力を開放することが可能である。
「心の声」 を聞く力は、個人の能力や才能とはあまり関係が無いらしい。
伝説のテイマー・老ジェスター卿が「認められ、求められて初めて声が届くのだ」と述べているように、大切なのはドラゴンに必要とされることなのである。
ドラゴンとテイマーの関係は「対等」である。
主従関係は存在せず、それぞれが共感した同じ目的のために行動する。
テイマー達が対等な立場でドラゴンに接しつづけたことで、今日のドラグニアでは人間とドラゴンの友好的な関係を築き上げることに成功している。
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古代魔法時代末期、魔法帝国は強大な魔力により栄華を誇っていたが、
より高濃度なアクアラの研究に失敗し、高純度のアクアラが地上へ大量に流出した。
純度の高いアクアラは魔力封印能力が高く揚力が発生しないため、
地上に住んでいた多くのものがアクアラの洪水により命を奪われた。
また、魔法行使の基盤を失った魔法帝国も程なく崩壊の道をたどってしまう。
大洪水の際には大気中に過剰な魔力が飽和し、ドラゴンはその影響を最も多く受けて、声を失ってしまった。
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神竜信仰の文化が根深く浸透しているドラグニア王国は、神竜の言葉を民に伝える大司祭と、大司祭をサポートする6人のマスターアークによる統治が行われている。
この国の景観として特徴的なのは、空中に浮かぶ数々の建築物であり、中でも浮遊大聖堂ドラグニア=テンプルムの雄大さには目を見張るものがある。
これらはアクアラの揚力により宙に浮く、古代魔法帝国の遺産である。また、地上に目を移せば、落下した数々の遺跡群が見受けられる。
かつての大空賊時代、アクアラの盗難がいかに激しかったかを物語っている。
ドラグニアの国民は、浮遊建築物に住む少数派の「天空民」と、地上に住む大多数の人々「地上民」に分けられる。
大司祭により天空民と地上民の平等がうたわれて久しく、過去幾度となく繰り返された対立の歴史もどうやら終焉を迎えることになりそうである。
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マスターアークとは、6つの属性(光闇氷炎金雷)毎に1名ずつ選出される、最強のドラゴンテイマーの称号である。
そしてマスターアークのドラゴン達は六守護竜と呼ばれる。
マスターアークは王国の強さの象徴であり、絶大なる人気を集める。
全ての民が皆平等という思想を持ちながら、統率のとれた統治が行われているのは、大司祭の指導力もさることながら、国民の熱狂的な支持を集めるマスターアークが、国の運営をサポートする体制をとっているおかげである。
マスターアークの発祥は、大空賊時代末期にさかのぼる。
この頃、空賊よるアクアラ盗難被害、さらに浮遊遺跡群の落下による2次災害が相次いだことから、王国は高名なドラゴンテイマー達を集めてトーナメントを開催し、歴代の勝者を王国内の守護につかせた。
彼らの活躍により空賊は一層され、この統治体制が現在のドラグニア王国の原型となっている。
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特に優秀なドラゴンテイマー達を集めて、「誰が一番強いのか」を競う、王国主催の大会が「天覧試合」である。
この試合で勝利したドラゴンおよびドラゴンテイマーは、王国の強さの象徴として全国民から賞賛を受ける。
試合は攻撃により相手の持つアクアラを奪い合うというルールが採用されており、ドラゴンが死にいたる危険性はほとんどない。
またマスターアークおよび六守護竜は、この試合で特に優秀な成績を収めたものの中から選出されることになっている。
最近のアクアラの突然発生により王国各地で行われるアクアラ争奪戦も、天覧試合と同じルールにのっとるというのがドラゴンテイマー間の暗黙の了解となっている。 |
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